英語で恋するソングレッスン:「Be My Boy」で学ぶ心に響く英語表現(第3回)

🎧 英語で恋するソングレッスン:「Be My Boy」で学ぶ心に響く英語表現(第3回)

〜 繰り返すことで強くなる想いと、口にのせたくなる英語のリズム 〜
Words & Music: Kyoko Izumino

はじめに:繰り返すことで伝わる“本気”

英語のラブソングでは、「I love you.」と同じくらい、「I wanna be with you.」「Say you’ll stay.」など、同じことを何度も繰り返す表現がよく登場します。
それは“執着”ではなく、“本気”や“迷いのなさ”の表現。

今回のレッスンでは、Kyoko Izuminoさんの楽曲『Be My Boy』のサビに登場するこのライン:

I wanna be your girl.

この一文の中にある、語順・音・繰り返しのすべてに注目して、
感情とつながった英語表現の奥深さを味わっていきます。

英語表現を味わおう:歌詞から学ぶ3つのポイント

🎯 Point 9:「I wanna be your girl.」が持つ、まっすぐな想い

・“wanna” は “want to” の口語形で、ネイティブのカジュアルな日常会話や音楽でよく使われます。
・“I want to be your girl.” より、より切実でリアルな印象に。
・“I wanna be…” という形にすることで、気持ちがこぼれ出るような自然な響きになります。

このように「I wanna〜」で始まる表現は、恋の歌詞だけでなく、日常の気持ちにも応用できます。

たとえば:

  • I wanna stay with you.(一緒にいたい)
  • I wanna know you better.(もっとあなたのことを知りたい)
  • I wanna believe in this.(この気持ちを信じたい)

📣 「wanna」は“感情が抑えきれないとき”にぴったりの響き。
恋のフレーズとしてとても強く印象に残ります。

🎯 Point 10:繰り返しの力で感情を深くする

「I wanna be your girl.」というラインが繰り返されることで、ただの願いではなく、**“自分自身を表現する決意”**のように聞こえてきます。

英語では繰り返しを使って、以下のような感情表現を強調することがよくあります。

  • I need you, I need you, I need you now.(今すぐにあなたが必要)
  • Don’t go. Don’t go.(行かないで…)
  • Say you love me. Say it again.(「愛してる」って言って、もう一度)

🎵 単語や文法がシンプルでも、繰り返すことで心に残ることばになる。
リズムと感情が交わる瞬間ですね。

🎯 Point 11:発音と語順で、口になじませる練習

「I wanna be your girl.」を自然に口にするには、英語らしい**音のつながり(リンキング)**と語順の感覚を身につけることが大切です。

  • “I wanna” → 「アイワナ」([ˈaɪ ˈwɑː.nə])
  • “be your” → 「ビーヤ」([bi jər])のように繋がることも
  • “girl” の “r” をしっかり巻くと、響きにメリハリが生まれます

ポイントは、「単語ごとに区切らず、気持ちを流れるように声に乗せる」こと。

音読するときは:

  • 手拍子やリズムに合わせて、リピート練習
  • 鏡の前で口を動かして、音の“まとまり”を意識

📘 英語の発音は、「文字を読む」より「音で感じる」ことが大切。
リズムと感情がひとつになった瞬間、英語が“ことば”として生きはじめます。

ライティングアイディア:I wanna〜 で想いを綴る

今回学んだ “I wanna〜” の形を使って、自分の気持ちを英語で書いてみましょう。
短くてOK。あなたの今の気分に近いものを選んでください。

たとえば:

  • I wanna hear your voice.(あなたの声を聞きたい)
  • I wanna stay in this moment.(この瞬間の中にいたい)
  • I wanna be someone you remember.(あなたの記憶に残る存在でいたい)

少し気取って言うと、**“英語のことばを借りて、心の一部をそっと切り取る”**ような感覚。
それがラブソングを学びながら書く楽しさかもしれません。

まとめ|「I wanna〜」に乗せる、まっすぐな願い

今回取り上げた “I wanna be your girl.” は、ただの片思いではなく、
**「わたしはこの気持ちを大切にしてる」**という宣言にも聞こえます。

・“wanna” は、気持ちを素直にこぼすような響き
・繰り返しは、迷いのなさや本気を表す表現
・語順と発音は、音のなかに感情を乗せるための大事な道具

英語は、ひとつひとつのことばに「語順」「リズム」「心のテンポ」が含まれていて、
それを感じ取ることができたとき、あなたの英語は“自分の声”になっていきます。

次回予告|“感情の余韻”を伝える英語へ

次回は、サビのあとのラインやリフレインを通して:

・「強く言わなくても伝わる」曖昧さや余韻の英語表現
・“You know what I mean.”などの語りかけ型フレーズ
・語順と抑揚でニュアンスを添える方法

などを取り上げていきます。
「音楽と言葉が溶けあう」ような英語の心地よさを、引き続き一緒に探っていきましょう🎶

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