英語で恋するソングレッスン:「Be My Boy」で学ぶ心に響く英語表現(第2回)

🎧 英語で恋するソングレッスン:「Be My Boy」で学ぶ心に響く英語表現(第2回)

Words & Music: Kyoko Izumino

1. はじめに:恋のことばに、未来と本音をのせて

英語のラブソングに登場することばは、単に「今」の気持ちだけでなく、“これから”の想いや願いを伝える力を持っています。
今回取り上げるフレーズは、「Be My Boy」の歌詞の中でも特に感情の深さと語感の美しさが感じられる部分

  • 未来の約束を表す “will”、
  • 心の距離を縮める “upfront”、
  • そして、まっすぐな願いを投げかける “Be my boy.”
    そんなことばたちの響きを、やさしく紐解いていきましょう。

2. 英語表現を味わおう:歌詞から学ぶ3つのポイント

🎯 Point 6:未来に響く約束 "I’ll never let you down."

直訳すると、「絶対にあなたをがっかりさせない」。
このフレーズには、“信頼を守る決意”が込められています。

  • "will" は未来の意思・約束を表す助動詞。
  • "let someone down" は「人を失望させる、期待を裏切る」という句動詞。
  • "never" を加えることで、「決して〜しない」という強い決意になる。

たとえばこんな応用表現も:

  • I’ll be there for you.(あなたのそばにいるよ)
  • I’ll always have your back.(いつも味方だよ)
  • I won’t walk away.(絶対に離れたりしない)

📘 “will” は「未来を語る動詞」であると同時に、「心の距離を縮める動詞」でもあるんですね。

🎯 Point 7:素直になる魔法のことば "Be upfront with me."

“upfront” は、「率直な」「隠しごとのない」という意味の形容詞。
“Be upfront with me.” は、「私に対しては、遠慮なく本当のことを話して」という気持ちを伝える表現です。

シチュエーションとしては:

  • If you have doubts, be upfront with me.(迷っているなら、正直に話して)
  • Just be upfront with me—I won’t judge.(正直に言ってくれたら、責めたりしないよ)

恋の駆け引きや照れ隠しもあるなかで、あえて“本音でいてほしい”と願う、静かだけど強い気持ち。
そんな想いがこの一文から伝わってきます。

🎯 Point 8:命令文で綴るやさしい願い "Be my boy."

命令文というと、強い印象を持たれがちですが、英語では「やわらかく、やさしく頼む」ように使われることも多いです。

“Be my boy.” は、「私の人になって」と語りかけるような一言。

  • “Be” は「〜でいて」や「〜になって」という意味。
  • “my boy” は “私の彼” という意味合いの呼びかけ。

3語で構成されるこの表現は、音のバランスも心地よく、繰り返し口にしたくなるような響きがあります。

命令の形をとりながら、実は「わたしだけの存在でいてほしい」という願いがにじむこのフレーズ。
発音練習にもぴったりな、感情と言葉が寄り添った表現です。

3. ボーナス:サビのリズムにのせて感情を感じとる

Be my boy.
I wanna be your girl.

この2行が繰り返されるサビでは、英語のリズム感と音の抑揚がそのまま気持ちの抑揚として伝わってきます。

“Be my boy” は、3つの単語がリズミカルに並ぶことで、「願い」がストレートに届く形に。
“wanna” は “want to” の口語形で、「ワナ」とやわらかく発音。感情があふれるとき、人はこうして短く簡潔に気持ちを投げかけるんですね。
“your” は “ヨァ”や“ヤ”のように軽く発音されることも多く、英語らしい“音の流れ”が感じられます。

📣 英語は意味だけでなく、「音のダイナミズム」も一緒に伝える言葉。
リズムに耳をすませることで、自然と英語の“息づかい”が身についていきます。

4. まとめ|英語の構文に感情をのせて

今回登場した3つの英語表現には、それぞれ異なるトーンの感情が込められていました。

“I’ll never let you down.”
→ 約束を守るという未来への誓い。

“Be upfront with me.”
→ 本音を求める誠実さと覚悟。

“Be my boy.”
→ 恋の願いをやわらかく伝える愛しさ。

どれも単語自体はやさしいけれど、その言葉がもつ響きやリズムが、気持ちの奥行きをぐっと深めています。

英語を「構文」としてだけでなく、「感情をつたえる楽器」のように扱うことで、
“自分の想いをことばにする”という感覚がぐっと身近になるはずです。

💬 次回予告(続編に向けて)

  • 「I wanna be your girl.」から学ぶ、“繰り返し表現”で気持ちを強調する方法
  • “wanna”の自然な発音と口慣れフレーズ練習
  • 「I wanna〜」を使って自分のラブフレーズをつくってみよう!

次回は、英語を使って「自分のことばで想いを伝える」ステップに踏み出します。
あなたの恋する英語が、より等身大の声になっていきますように。


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